腕を上げるなどの動作で、襟元が浮いてダブついてしまうことがあります。
そんな時は、写真のように人差し指を襟に沿ってスッとすべらせ、上前(左の前身頃)の襟元のゆるみを、帯揚げと帯の中に押し込みます。あとは帯の下のおはしょりも少し引き、ゆるみを伸ばせばOK!
立つ、座るの動作を繰り返すと、裾が出てきて見映えが悪くなることがあります。後ろの裾の長さのバランスを見ながら、写真のように、シワやゆるみを後ろのおはしょりの下に押し込みます。後はおはしょり自体を伸ばして整えましょう。
おはしょりが出過ぎていたり、たるんでいるなと感じたら、出過ぎている部分を帯の下に押し込んでから、写真のように帯の下に両手の指を入れ、スッと左右に引いて伸ばすようにするとシワやゆるみがとれます。おはしょりの下のラインも平らに整えて。
食後、「どうしても帯が苦しい!」時は、帯締めを両手でつかみ、少しだけゆるめて下さい。ただ、帯締めをゆるめすぎると着くずれの原因になるので、あくまで少しだけ、の応急処置。改善しなければ、着付けの出来る方を探して対処して頂きましょう。帯締めを少しゆるめた後は、位置も調整を。
帯揚げが出過ぎてしまうと見映えも悪く、目立ってしまうのでサッと直したいところ。基本は、浮いた部分の帯揚げを帯の中に押し込めばOK。写真のように手を差し込んで、浮いた部分を押し込みましょう。
液体による汚れ
水ハネなどは、シミの原因になるのでなるべく早く応急処置を。ハンカチやティッシュでおさえて水気をとった後、生地の裏から布をあて、少し水をふくませたタオルなどで汚れを上からたたきます。こするのはNG!
化粧などによる汚れ
油汚れは自分では処置できないので、汚れの原因を覚えておいて、振袖を返却する時やクリーニングに出す時に伝えるようにしましょう。
泥ハネは、濡れている時に処理しようとすると着物の繊維に泥が入り込んでしまいます。完全に乾いた後、ついた泥を歯ブラシなどで落とします。あとはクリーニングに任せましょう。